DSCR計算機 - 元利金返済余裕率
営業収益、営業費用、元金、利息からDSCR(元利金返済余裕率)を算出し、不動産や事業の返済余力を融資申込前に確かめられます。
営業収益と営業費用に加え、同じ期間の元金・利息支払額を入力し、NOIが債務返済額を何倍カバーするか確認します。
DSCR計算機 - 元利金返済余裕率
DSCR =(営業収益 − 営業費用)/(元金 + 利息)
DSCR計算機について
元利金返済余裕率(DSCR)は、不動産や事業が生み出す営業利益で借入金を返済できるかを測る指標です。商業用不動産融資、米国中小企業庁(SBA)融資、多くの長期融資では、金融機関が実行条件として最低DSCRを設定し、その水準は1.20~1.35が一般的です。この計算機は、営業収益から営業費用を引いて営業純利益(NOI)を求め、同じ期間の元金と利息の合計で割ります。
式は「DSCR =(収益 − 費用)/(元金 + 利息)」です。収益100,000ドル、費用40,000ドル、元金20,000ドル、利息10,000ドルなら、NOIは60,000ドル、債務返済額は30,000ドルなのでDSCRは2.00です。80,000ドルから50,000ドルを引き、20,000ドルの返済額で割ると1.50です。60,000ドルから30,000ドルを引き、30,000ドルで割ると1.00となり、NOIのすべてが返済に充てられ、余裕がないことを示します。
賃貸物件の審査、事業融資額の検討、借り換えの検証にこの比率を使えます。DSCRが1.00未満なら、事業からの資金だけでは返済できず、別の現金が必要です。1.00から融資契約の基準値までなら余裕はわずかです。基準を上回れば、残った資金を準備金、修繕、元金の追加返済に回せます。期間は必ずそろえ、年間NOIには年間返済額、月間NOIには月間返済額を対応させてください。
定義も重要です。不動産のNOIは通常、債務返済、設備投資、減価償却を除き、現行賃料または市場賃料を用います。事業のDSCRは金融機関により、EBITDAから始める場合も、経営者報酬控除後のキャッシュフローを使う場合もあります。この計算機は営業収益から営業費用を引いた額をNOIとし、税金、設備投資、分配金は差し引きません。金融機関がEBITDAを使う場合、その金額を収益に入力して費用をゼロにするか、加算調整項目を収益に含めます。
空室率の悪化、金利改定、元金返済の増額を想定して再計算してください。利息のみを払う期間は、元金返済開始までDSCRを押し上げます。バルーンローンも利払いだけで見れば良好でも、元金期日に基準を満たせない場合があります。賃料明細と返済予定表を比率と一緒に確認してください。DSCR計算機は返済余力の検査であり、総合的な融資審査モデルの代わりではありません。
DSCRの計算例
DSCRは、同じ期間のNOIを元金と利息の合計で割った値です。
| 入力 | DSCR | 補足 |
|---|---|---|
| 収益100,000ドル、費用40,000ドル、元金20,000ドル、利息10,000ドル | 2.00 | NOI 60,000ドルで債務返済額30,000ドルを2回分カバーします。 |
| 収益80,000ドル、費用50,000ドル、元金12,000ドル、利息8,000ドル | 1.50 | NOI 30,000ドルを返済額20,000ドルで割った値で、一般的な財務制限条項の水準です。 |
| 収益60,000ドル、費用30,000ドル、元金18,000ドル、利息12,000ドル | 1.00 | 損益分岐の返済余力で、予想外の費用があれば融資は厳しくなります。 |
DSCRの計算方法
- 融資の返済と同じ期間(通常は1年)の営業収益を入力します。
- 営業費用を入力します。債務返済額と、金融機関から指定されない限り設備投資は除きます。
- その期間に支払った、または支払う予定の元金と利息を入力します。
- 「DSCRを計算」を選び、金融機関の財務制限条項に定める最低値と比較します。
DSCRのよくある質問
良好なDSCRはどの程度ですか?
多くの商業融資では1.20~1.25以上、一部の制度では1.35以上が求められます。1.00は収支均衡です。一律の目安より、実際の融資契約の基準が重要です。
DSCRは税引前と税引後のどちらの利益を使いますか?
一般的な不動産NOIは税引前かつ債務返済前です。金融機関が税引後キャッシュフローを使う場合は定義が異なるため、その指示に合わせてください。
営業費用に経営者の給与を含めますか?
事業融資では、審査担当者が経営者報酬を加算調整または標準化することがよくあります。不動産では現地スタッフの人件費は通常、営業費用です。融資条件書に従ってください。
元金と利息は式にどう入りますか?
両方を足した債務返済額が分母です。利息のみを支払う融資では、元金の分割返済や一括返済が始まるまで元金がゼロなので、その期間のDSCRが過大になる場合があります。
グローバルDSCRとの違いは何ですか?
グローバルDSCRには借り手のほかの不動産や個人のキャッシュフローも含まれます。この計算機は入力した収益、費用、債務返済額だけを使う単一収益源のDSCRです。