位置度計算機

実測と理論上の X-Y 座標から GD&T の位置度を計算し、公差をすばやく確認します。

位置度の計算
座標は同じ単位で入力してください。結果は直径で表した位置偏差です。

位置度について

位置度は幾何公差で用いる測定指標で、加工された形体の中心が理論的に正確な位置からどれだけ離れているかを表します。図面では通常、データムを基準とした理論的に正確な寸法でその位置を定めます。検査によって実際の X 座標と Y 座標を取得します。この計算機は二組の座標を比較し、実測中心を含むために必要な円形公差域の直径を求めます。 まず実測 X 座標から理論 X 座標を引き、Y 座標も同様に計算します。この符号付きの差が座標偏差です。三平方の定理で両者を合成し、理論位置からの半径方向の距離を求めます。位置公差は通常、円筒形または円形の公差域の直径で示すため、半径方向の距離を二倍します。例えば偏差が 0.3 と 0.4 単位なら、半径方向のずれは 0.5 単位、位置度は 1.0 単位です。 すべての欄で単位を統一してください。ミリメートル、インチなどの長さの単位を使用でき、結果も同じ単位になります。単位換算や、最大実体状態、最小実体状態、突出公差域、データムシフト、複合幾何公差指示枠に伴う追加公差の自動適用は行いません。図面の位置公差と比較する前に、適用される実体状態の修飾条件を考慮してください。 位置度は、穴、ピン、溝、パターンなど、位置が組立に影響する形体に広く使われます。座標ごとにプラス・マイナスの限界を定める方法と異なり、円形の位置公差域は全方向を均等に扱い、長方形の座標公差の角付近にある点が不合格になることを避けます。機能に即した管理ができ、三次元測定機、光学系、適切に計画した手動測定でも検査しやすくなります。 信頼できる判定には適切な測定手順も必要です。指定されたデータム参照枠を設定し、正しい導出中心や軸を測定し、図面公差の判定に十分な精度を確保してください。結果の信頼性はアライメントと入力座標の品質に依存します。最終的な合否判定は、図面、適用される ASME または ISO 規格、および組織の校正管理された検査手順に従ってください。

位置度の計算例

以下の例では、直径で表す位置度の公式を使用します。

座標位置度解説
実測 (25.3, 40.4)、理論 (25, 40)1.000半径方向のずれは 0.500 なので、直径値は 1.000 です。
実測 (10.125, 20)、理論 (10, 20)0.250X 座標だけが異なり、半径方向のずれは 0.125 です。
実測 (5.02, 7.01)、理論 (5, 7)0.04472両軸の小さな偏差を三平方の定理で合成します。

位置度の計算方法

  1. 検査で得た実測 X 座標と Y 座標を入力します。
  2. 理論的に正確な寸法で指定された X 座標と Y 座標を入力します。
  3. 四つの値が同じ長さの単位であることを確認します。
  4. 「位置度を計算」を選び、結果を許容位置公差と比較します。

位置度に関するよくある質問

なぜ半径方向の偏差を二倍するのですか?

GD&T の位置公差は通常、円形または円筒形の公差域の直径で定義します。中心の半径方向のずれを二倍すると、その中心を含む最小公差域の直径になります。

どの単位を使いますか?

全欄で統一して入力した長さの単位を使用します。座標がミリメートルなら、位置度の結果もミリメートルです。

追加公差は含まれますか?

いいえ。結果は実測された位置偏差のみです。有効な追加公差やデータムシフトの許容量は、図面と適用規格に従って別途考慮してください。

負の座標を使えますか?

はい。正負どちらの座標も有効です。偏差を二乗するため、方向によって位置度の大きさは変わりません。

位置度は小さいほど良いのですか?

小さい値ほど、実測中心が理論的に正確な位置に近いことを示します。ただし合否は、適用する修飾条件を考慮したうえで指定公差内に収まるかどうかで決まります。