レンズ製作者の公式計算機

屈折率と二つの曲面の符号付き曲率半径から、薄いレンズの焦点距離と屈折力を求めます。

薄いレンズの焦点距離
両方の半径をメートルで入力し、各面にデカルトの符号規約を適用してください。

レンズ製作者の公式について

レンズ製作者の公式は、レンズの材料と表面曲率を焦点距離に結び付けます。空気中の薄いレンズでは、屈折力は焦点距離の逆数であり、屈折率から一を引いた値に、第一面と第二面の半径の逆数の差を掛けた値です。計算機は 1/f = (n - 1) × (1/R1 - 1/R2) を使い、すべての距離をメートルで入力します。焦点距離はメートルで得られ、その逆数がジオプトリー単位の屈折力です。 符号は重要です。ここで使うデカルトの規約では、光が左から右へ進むとき、曲率中心が面の右側なら半径は正、左側なら負です。したがって一般的な両凸レンズは第一面の半径が正、第二面が負になります。屈折率 1.5、半径が正の 0.2 メートルと負の 0.2 メートルなら、屈折力は 5 ジオプトリー、焦点距離は 0.2 メートルです。曲率を反転すると焦点距離が負になり、発散レンズを表します。 屈折率は、真空と比べて材料中で光がどれだけ遅くなるかを示します。可視光での典型値はアクリルで約 1.49、光学ガラスで約 1.5 ~ 1.9 です。同じ面形状なら、周囲の媒質との屈折率差が大きいほど屈折力が強くなります。屈折率は波長によって変わるため、実際のレンズでは色ごとの焦点が少しずれます。これが色収差です。設計に関係する材料と波長に対応した値を入力してください。 この薄レンズ形式は、厚さが半径や焦点距離に比べて無視でき、レンズの外側が空気であると仮定します。厚いレンズには中心厚の追加項が必要で、水などに浸したレンズには相対屈折率が必要です。非球面形状、製造公差、高次収差も実際の性能に影響しますが、この近軸近似には含まれません。 光学設計では、眼鏡、カメラ、望遠鏡、拡大鏡、実験用光学系の初期見積もりに使います。また、曲率の強さ、材料の屈折率、符号規約が集光にどう影響するかを学ぶのにも役立ちます。焦点距離だけなら半径と同じ単位で求められますが、表示するジオプトリーは逆メートルで定義されるため、メートルの使用を推奨します。半径が零の入力は無効です。符号を含めて半径が等しいと、屈折力が零、焦点距離が無限大になる場合があります。

レンズ製作者の公式の計算例

空気中の薄いレンズを使い、半径はメートルで表しています。

入力値結果解説
n = 1.5, R1 = 0.2 m, R2 = -0.2 mf = 0.2 m, P = 5 D対称な両凸の収束レンズです。
n = 1.5, R1 = -0.2 m, R2 = 0.2 mf = -0.2 m, P = -5 D曲率を反転すると発散レンズになります。
n = 1.49, R1 = 0.1 m, R2 = -0.1 mf = 0.10204 m, P = 9.8 D曲率が強いアクリルレンズは、より大きな正の屈折力を持ちます。

レンズ製作者の公式計算機の使い方

  1. 対象波長におけるレンズ材料の屈折率を入力します。
  2. 第一面の符号付き半径をメートルで入力します。
  3. 第二面の符号付き半径をメートルで入力します。
  4. 「焦点距離を計算」を選び、焦点距離と屈折力を確認します。

レンズ製作者の公式のよくある質問

どの符号規約を使いますか?

光が左から右へ進むとき、曲率中心が面の右側にあれば半径は正です。中心が左側にあれば負になります。

ジオプトリーとは何ですか?

逆メートルに等しい屈折力の単位です。焦点距離 0.5 メートルは 2 ジオプトリーに対応します。

厚いレンズにも使えますか?

この計算機は薄レンズ近似を使い、中心厚を省略しています。厚いレンズの計算には厚さと主平面の位置を含める必要があります。

焦点距離が負になるのはなぜですか?

負の焦点距離は虚焦点を作る発散レンズを表します。面の曲率と符号規約で決まる有効な結果です。

屈折率は色によって変わりますか?

はい。多くの透明材料は波長ごとに屈折率が異なります。この分散によって実際のレンズに色収差が生じます。