パロンドのパラドックス計算
資本に依存する二つのゲームを比較し、負ける戦略を交互に使うと期待収益が正になる条件を探ります。
パロンドのゲーム分析
勝率を 0 から 1 の小数で入力してください。各ゲームの長期的な定常分布を使って計算します。
パロンドのパラドックスとは
パロンドのパラドックスは、単独ではどちらも損をする二つのゲームを交互に行ったりランダムに混ぜたりすると、期待収益が正になり得るという直感に反する確率現象です。確率を無から生み出しているわけではありません。プレイヤーの資本が各状態を訪れる頻度が変わることで生じます。ゲーム B は資本が周期長で割り切れるときに一方のコインを、それ以外では別のコインを使うため、次の勝率は現在の余りに依存します。
ゲーム A の勝率は一定です。勝つと資本が一単位増え、負けると一単位減るので、各回の期待変化は勝率の二倍から一を引いた値になります。ゲーム B にはより慎重な計算が必要です。各回の後に資本は余りで分類した状態間を移動し、それぞれの状態の長期的な頻度は一般に均一ではありません。この計算機は指定した周期長の遷移過程を構築し、反復計算で定常分布を求め、各状態の勝敗の期待値を定常確率で重み付けします。
混合ゲームでは、まず余りの各状態について、ゲーム A の勝率と対応するゲーム B の勝率を組み合わせます。ゲーム A を選ぶ確率がその配分を決めます。その後、定常分布を再計算します。混合によって直近の勝率だけでなく、各状態にいる割合も変わるためです。この違いは重要で、A と B の単独の収益を平均するだけでは、パラドックスを生む仕組みを捉えられません。
古典的な例では、わずかに不利なゲーム A と、不利な状態では極めて不利なコイン、有利な状態では有利なコインを使うゲーム B を用います。単独では両方とも長期ドリフトが負でも、等確率でランダムに混ぜると正になる場合があります。結果は期待値であり、保証ではありません。有限回の試行はランダムなので、理論的なドリフトと逆方向に資本が増減することもあります。確率モデルの探索、マルコフ連鎖の学習、公開されたパロンドのパラメータの確認に利用でき、ばらつきのあるシミュレーションは不要です。
パロンドのパラドックスの例
これらの設定は長期的に負ける、公平、勝つ場合を示します。
| パラメータ | 期待される挙動 | 解釈 |
|---|---|---|
| A 0.495; B 0.095/0.745; 周期 3; 混合比 0.5 | A と B は負け、混合は勝つ | 小さな偏りを持つ古典的なパラドックス。 |
| A 0.5; B 0.5/0.5; 周期 3; 混合比 0.5 | すべての収益が 0% | どの状態でも公平なコインを使います。 |
| A 0.48; B 0.1/0.7; 周期 3; 混合比 1 | 混合の収益はゲーム A と同じ | 毎回 A を選ぶとゲーム B は使われません。 |
計算機の使い方
- ゲーム A の一定の勝率を入力します。
- ゲーム B について、資本が割り切れる状態と割り切れない状態の勝率を入力します。
- 資本の周期長とゲーム A を選ぶ確率を指定します。
- 「期待収益を計算」を選び、三つの長期的な割合を比較します。
よくある質問
負ける二つのゲームがなぜ勝つゲームになるのですか?
交互に行うと、資本が有利な状態と不利な状態にいる時間の割合が変わります。新しい定常分布では有利な遷移が十分に多くなり、平均収益が正になる場合があります。
結果はシミュレーションですか?
いいえ。長期的な状態分布と期待ドリフトを決定論的に求めるため、同じ入力なら何度計算しても同じ結果になります。
資本の周期長とは何ですか?
資本の状態を分類するための法です。周期が三なら、資本が三で割り切れるたびに不利なコインを使います。
正の収益は利益を保証しますか?
いいえ。無限に長い試行列での平均変化を表します。各回の結果はランダムなので、短期では大きく変動します。
確率を小数で入力するのはなぜですか?
モデルはゼロから一の値を使い、0.5 は 50 パーセントの確率を表します。小数なら 0.495 のようなわずかな偏りも比較しやすくなります。