てこ計算機
荷重と支点からの距離から、つり合ったてこに必要な力と理想的な機械的有利さを計算します。
てこの力のつり合い
力をニュートンで、支点からの二つの垂直距離をメートルで入力してください。
てこの力学について
てこは、支点と呼ばれる点の周りを回転する剛体の棒です。力を大きくしたり、動きを大きくしたり、力の作用方向を変えたりできます。静止した理想的なてこでは、支点まわりの時計回りと反時計回りのモーメントがつり合います。モーメントはトルクとも呼ばれ、力と支点から力の作用線までの垂直距離の積です。この計算機は、加える力とその腕の長さの積が、荷重の力と荷重側の腕の長さの積に等しいという関係を使います。
したがって必要な力は、荷重に荷重側の腕の長さを掛け、力を加える側の腕の長さで割った値です。力を加える位置を支点から遠ざけるほど、必要な力は小さくなります。例えば、支点から半メートルの位置にある400ニュートンの荷重は、200ニュートンメートルのモーメントを生みます。支点から二メートルの位置なら、100ニュートンで同じモーメントを作れます。理想的な機械的有利さは、力を加える側の腕の長さを荷重側の腕の長さで割った値で、この例では四です。
てこは力点、作用点、支点の位置関係により三種類に分けられます。シーソーやバールのような第一種てこでは、支点が力点と作用点の間にあります。一輪車のような第二種てこでは、荷重が支点と力点の間にあり、通常は力を増幅します。人の前腕のような第三種てこでは、力点が支点と荷重の間にあります。力は増幅しませんが、動く速さと範囲が大きくなります。
理想式は、てこ自体の重さ、曲げ、支点の摩擦、接続部品の変形を無視します。そのため実際の機械では、理想計算よりやや大きな力が必要です。理想的な力を小数で表した効率で割れば、効率を考慮できます。効率80パーセントの機構なら、計算した力を0.8で割ります。設計では力のつり合いだけに頼らず、応力、安定性、安全率も確認しなければなりません。
距離には垂直なモーメントアームを使い、傾いた棒の全長をそのまま使うとは限りません。力が斜めに作用する場合は、支点から力の作用線までの最短垂直距離を使うか、力と半径の積に両者のなす角の正弦を掛けます。この計算機は力がてこに垂直に作用すると仮定します。二つの距離には同じ単位を使ってください。その比は無次元です。力をニュートンで入力すれば結果もニュートンとなり、工具、機構、静力学の演習、実際の持ち上げ作業の明確な初期推定に役立ちます。
てこの計算例
各例は、摩擦のない支点まわりのモーメントがつり合う理想条件です。
| 入力 | 結果 | 解説 |
|---|---|---|
| 荷重 400 N、荷重側の腕 0.5 m、力を加える側の腕 2 m | 必要な力 100 N、機械的有利さ 4 | 力を加える側の腕が長いため、必要な力は四分の一になります。 |
| 荷重 75 N、両側の腕 1.5 m | 必要な力 75 N、機械的有利さ 1 | 腕の長さが等しければ、等しい力でつり合います。 |
| 荷重 200 N、荷重側の腕 1 m、力を加える側の腕 0.5 m | 必要な力 400 N、機械的有利さ 0.5 | 力を加える側の腕が短いと必要な力は増えますが、荷重側の移動量は大きくなります。 |
てこに必要な力の計算方法
- てこに作用する荷重の力を入力します。
- 支点から荷重の作用線までの垂直距離を測って入力します。
- 支点から加える力の作用線までの垂直距離を測って入力します。
- 「必要な力を計算」を選択し、つり合う力と理想的な機械的有利さを確認します。
てこ計算機のよくある質問
てこのモーメントアームとは何ですか?
モーメントアームは、支点から力の作用線までの垂直距離です。同じ力がどれだけ大きな回転作用を生むかを決めます。
機械的有利さとは何ですか?
理想的な機械的有利さは、荷重の力を加える力で割った値、または力を加える側の腕の長さを荷重側の腕の長さで割った値です。一より大きければ、理想的なてこは力を増幅します。
摩擦は計算に含まれますか?
いいえ。摩擦のない支点を持つ理想的な剛体のてこをモデル化しています。実際の機構では摩擦や変形により、通常さらに力が必要です。
メートルの代わりにセンチメートルを使えますか?
はい。必要なのは比だけなので、両側の腕の長さには同じ単位なら何でも使えます。入力欄はSI単位を統一しやすいようメートル表示にしています。
力が斜めに作用すると結果はどう変わりますか?
棒の全長ではなく、力の作用線までの垂直距離を使ってください。同じこととして、トルクの計算に力と腕のなす角の正弦を含める方法もあります。