ロケット推力計算機

ノズルの運転条件から、ロケットエンジンの推力、圧力寄与、比推力、有効排気速度を計算します。

ロケットエンジンの推力
質量流量、排気速度、ノズルの圧力、出口面積を入力してください。

ロケット推力について

ロケット推力は、推進剤の加速とノズル出口での圧力差によって生じます。定常一次元の推力方程式は、F = 質量流量 × 排気速度 +(出口圧力 − 周囲圧力)× ノズル出口面積です。第1項は運動量推力、第2項は圧力推力です。圧力推力は、ノズル出口圧力と周囲の大気圧との関係により、総推力を増減させます。 質量流量は、毎秒何キログラムの推進剤がエンジンを通過するかを表します。排気速度は、ノズル出口での機体に対する流れの平均軸方向速度です。両者の積がニュートン単位の力になります。この簡略モデルでは、流れが定常で排気方向が軸と一致し、入力速度が対象のノズル出口速度を適切に表すと仮定します。 圧力推力は、不足膨張または過膨張を反映します。出口圧力が周囲圧力を上回ると圧力項は正になり、ノズルは不足膨張状態です。出口圧力が周囲圧力を下回ると負になり、過膨張状態です。圧力が一致すると、その高度で適正膨張となり、この方程式では運動量流だけが推力を生みます。入力圧力はキロパスカルなので、計算機は圧力差をパスカルに変換してから平方メートル単位の面積を掛けます。 比推力は、総推力を推進剤の重量流量で割った値で、標準重力加速度 9.80665 メートル毎秒毎秒を使います。推進剤の単位重量当たりに得られる力積を表し、通常は秒で示します。有効排気速度は総推力を質量流量で割った値です。圧力の寄与を含むため、出口圧力と周囲圧力が異なる場合、入力した実際の排気速度とは一致しないことがあります。 この方程式は、エンジンの予備解析、教科書の問題、高度による比較、試験データの確認に役立ちます。非定常流、機体の加速度、ノズルの横荷重、プルームの相互作用、燃焼不安定、測定パラメータの不確かさは考慮しません。実際の推力には、複数の推進剤流や不均一な出口条件が関わる場合もあります。同一の運転点における整合した平均値を使用してください。設計認定や飛行予測には、校正済み計測機器、詳細な流体解析、メーカーまたは試験台の性能データを用いてください。

ロケット推力の計算例

エンジンの入力条件計算した推力結果の解釈
100 kg/s、3,000 m/s、出口・周囲ともに 100 kPa、0.5 m²300,000 N圧力が一致するため、圧力の寄与はゼロです。
10 kg/s、2,000 m/s、出口 500 kPa、周囲 100 kPa、0.1 m²60,000 N運動量による寄与は 20 kN、圧力による寄与は 40 kN です。
20 kg/s、2,500 m/s、出口 80 kPa、周囲 100 kPa、0.2 m²46,000 N過膨張により総推力が 4 kN 減少します。

ロケット推力の計算方法

  1. 推進剤の質量流量とノズル排気速度を入力します。
  2. ノズル出口圧力と現地の周囲圧力をキロパスカルで入力します。
  3. ノズル出口面積を平方メートルで入力します。
  4. 「推力を計算」を選択し、総推力、運動量推力、圧力推力と性能指標を確認します。

ロケット推力のよくある質問

ロケット推力を構成する2つの成分は?

運動量推力は、ノズルを通る推進剤の加速から生じます。圧力推力は、ノズル出口と周囲の圧力差が出口面積に作用することで生じます。

高度によってロケット推力が変わるのはなぜですか?

一般に、高度が上がるほど周囲圧力は下がります。他のエンジン条件が同じなら、背圧の低下によって圧力推力の寄与は通常増加します。

比推力は何を表しますか?

比推力は、推進剤の単位重量当たりに得られる力積を表します。一般に、値が高いほどエンジンが推進剤を効率よく利用しています。

圧力推力が負になることはありますか?

はい。出口圧力が周囲圧力より低いと、圧力項は負になります。強い過膨張は、この簡単な方程式では表せない流れの剥離や荷重も引き起こすことがあります。

有効排気速度とノズル速度は同じですか?

圧力推力がゼロなら一致します。それ以外では有効排気速度に圧力の寄与が含まれ、総推力を質量流量で割った値になります。