RC回路計算機

抵抗、静電容量、電圧、時間からRC時定数、コンデンサの充放電電圧、充電電流を計算します。

RC回路の充電と放電
静電容量はマイクロファラドで入力し、内部でファラドに変換します。

RC回路について

RC回路は抵抗とコンデンサを組み合わせた回路で、応答は瞬時ではなく指数関数的に変化します。基本となる量は時定数 tau = RC で、抵抗はオーム、静電容量はファラドで表します。1時定数は、充電中のコンデンサが最終電圧の約63.2%に達するまで、または放電中に初期電圧の約36.8%まで下がるまでの時間です。この計算機は静電容量をマイクロファラドで受け取り、必要な100万分の1への換算を自動で行います。 理想直流電源から充電する場合、コンデンサ電圧は Vc = Vs(1 - exp(-t/RC)) です。電流は Vs/R から始まり、I = (Vs/R)exp(-t/RC) に従って減衰します。初期電圧 V0 から放電する場合は Vc = V0 exp(-t/RC) となります。入力した電源電圧または初期電圧は、充電の計算では Vs、放電の計算では V0 として使います。これらの式は、充電時にはコンデンサが完全に放電した状態から始まり、放電時には入力電圧から始まることを前提としています。 時定数を使うと実際の回路動作を簡単に見積もれます。1時定数後には63.2%、2時定数後には86.5%、3時定数後には95%、5時定数後には99%を超えるまで充電されます。工学では一般に5時定数で実質的に完了したとみなします。放電でも同じ時点を逆向きに考えることができ、残る割合はそれぞれ約36.8%、13.5%、5%、1%未満です。 RC回路はタイミング回路、スイッチのチャタリング除去、センサ信号の調整、結合段、包絡線検波器、1次フィルタに使われます。基本的なローパスまたはハイパスフィルタの遮断周波数は 1/(2 pi RC) なので、時定数は周波数応答も決定します。抵抗または静電容量を増やすと過渡変化が遅くなり、遮断周波数が下がります。どちらかを減らすと応答は速くなります。 実際のコンデンサには許容差、漏れ電流、等価直列抵抗、耐圧があり、電源や負荷の抵抗も実効時定数を変えることがあります。電解コンデンサの容量は表示値から大きくずれる場合があります。精度が必要なら実測値を使い、電源抵抗や負荷抵抗も含めてください。この計算機は学習、ブレッドボードの計画、部品選定、過渡応答の簡易確認に適していますが、重要な設計では最悪の許容差条件でもシミュレーションと検証が必要です。

RC回路の計算例

理想部品を使用し、充電時は完全に放電したコンデンサから始める例です。

入力主な結果解説
1 kΩ, 100 µF, 5 V, 0.1 sτ = 0.1 s; Vc = 3.1606 V1時定数後、コンデンサ電圧は電源電圧の63.2%に達します。
10 kΩ, 10 µF, 12 V, 0.2 sτ = 0.1 s; Vc = 10.376 V2時定数後、充電は約86.5%まで進みます。
2.2 kΩ, 47 µF, 9 V, 0.5 sτ = 0.1034 s; 放電電圧 = 0.0714 V約5時定数後には、電圧は初期値の1%未満になります。

RC回路の応答を計算する方法

  1. 抵抗をオーム、静電容量をマイクロファラドで入力します。
  2. 充電では直流電源電圧、放電ではコンデンサの初期電圧を入力します。
  3. スイッチ切り替えからの経過時間を秒で入力します。
  4. 「RC回路を計算」を選び、時定数、電圧、電流の結果を比較します。

RC回路のよくある質問

RC時定数とは何ですか?

時定数は、一貫したSI単位で表した抵抗と静電容量の積です。指数関数的な充電または放電応答の速さを表します。

数学的に充電が100%にならないのはなぜですか?

最終電圧との差は指数関数的に小さくなり続けますが、理想的な式ではゼロになりません。実用上は通常、5時定数で完全充電とみなします。

静電容量をファラドで入力できますか?

この計算機はマイクロファラドを使うため、ファラドの値は100万倍してから入力してください。例えば 0.001 F は 1000 µF と入力します。

抵抗はコンデンサの最終電圧に影響しますか?

無負荷の理想直流回路では、抵抗は最終電圧に達する速さを変えるだけで、最終電圧自体は変えません。負荷を接続すると分圧が生じ、最終値が変わる場合があります。

実際のコンデンサの許容差は含まれますか?

いいえ。入力した値をそのまま使い、理想部品として計算します。許容差が重要な場合は、静電容量と抵抗の最小値・最大値を評価してください。