ヘリカルコイル計算機

コイル形状からインダクタンス、巻線抵抗、磁場、インピーダンス、電力損失、Q値を計算します。

ヘリカルコイルの特性を計算
正のコイル寸法をミリメートルで入力し、巻数、導体の抵抗率、動作周波数、電流を指定してください。

ヘリカルコイルについて

ヘリカルコイルは円筒状の型に導体を繰り返し巻いたものです。電流が流れると各巻きの磁場が強め合い、軸方向に磁場を作ります。電磁石、リレー、センサー、オーディオ用クロスオーバー、無線回路、電力変換器、実験装置などに使われます。電気的な挙動は形状、導体材料、周波数、近くの磁性体に依存します。この計算機は均一に巻かれた単層空芯ソレノイドを、明確なモデルで概算します。 インダクタンスは長いソレノイドの式、すなわち真空の透磁率、巻数の二乗、断面積の積をコイル長で割って推定します。断面積にはコイル径の半分を半径として使います。巻数や直径を増やすとインダクタンスは増え、巻線を長くすると減ります。空芯で、巻線内の磁場が十分均一であると仮定します。短く太いコイルでは端効果が強く、精密設計には専用の式や電磁界解析が適しています。 導線長の概算は一巻きの円周に巻数を掛けた値です。直流抵抗は抵抗率と導線長の積を導線の断面積で割って求めます。室温付近の銅の抵抗率は約 1.68 掛ける十のマイナス八乗オームメートルですが、温度、合金、絶縁による間隔、引き出し線、巻線経路で実測値は変わります。周波数上昇とともに実効抵抗を増やす表皮効果と近接効果も、この概算には含みません。 磁束密度には単位長さあたりの巻数と電流を用いる理想ソレノイドの式を使います。誘導リアクタンスは二倍の円周率、周波数、インダクタンスの積です。リアクタンスと抵抗を直交する成分として合成すると、インピーダンスの大きさが得られます。銅損は電流の二乗と抵抗の積、Q値はリアクタンスを抵抗で割った値です。巻線候補の比較に役立ちますが、磁性コアを使う場合の飽和やコア損失は別途評価が必要です。 結果は初期設計の概算として扱ってください。導線が電流を安全に流して放熱できるか、巻線がボビンに収まるか、絶縁が電圧要件を満たすかを確認します。高周波では寄生容量と自己共振を考慮し、自己共振周波数より上では単純なインダクタモデルを使用しないでください。大電力の電磁石では温度上昇、デューティ比、機械力、電源制限も確認します。最終設計は部品の実測や適切な電磁界ソルバーで確認してください。

ヘリカルコイルの計算例

コイルの入力値推定結果主な用途
線径 1 mm、コイル径 20 mm、100 巻、長さ 50 mm0.079 mH と 0.13 Ω小型電磁石の概算。
線径 0.5 mm、コイル径 10 mm、50 巻、長さ 20 mm0.012 mH と 0.13 Ω小型の高周波巻線。
線径 0.8 mm、コイル径 40 mm、300 巻、長さ 60 mm2.37 mH と 1.26 Ω商用周波数用巻線の概算。

ヘリカルコイルの計算方法

  1. 裸導体の直径、平均コイル径、巻線部分の長さをミリメートルで測ります。
  2. 完全な巻数と導体の抵抗率を入力します。
  3. 動作周波数と想定電流を入力します。
  4. 「コイル特性を計算」を選択し、形状・電気・磁気特性の概算を確認します。

ヘリカルコイルのよくある質問

インダクタンスの推定精度はどの程度ですか?

直径に対して長さが極端に短くない空芯ソレノイドに適しています。端効果、巻線間隔、近くの材料により実測値は変わります。

磁性コアを使えますか?

表示される計算は空芯の透磁率を仮定しています。コアにはメーカー提供の実効透磁率、形状、ギャップ、飽和、損失データが必要です。

実測抵抗が高くなるのはなぜですか?

引き出し線、接合部、温度、追加の導線が直流抵抗を増やします。高周波では表皮効果と近接効果が実効直列抵抗をさらに増加させます。

Q値とは何ですか?

指定周波数での誘導リアクタンスと直列抵抗の比です。自己共振周波数より低い範囲では、通常、値が高いほど相対的な巻線損失が小さくなります。

コイル径は内径ですか、外径ですか?

理想的には導体の中心線を通る平均巻径を使います。細い線なら、正確に測ったボビン径や巻線の平均径で通常は合理的に近似できます。