ねじり剛性計算機
トルクとねじれ角、または軸のせん断弾性係数、断面二次極モーメント、長さからねじり剛性を計算します。
ねじり剛性を計算
実測トルクと角度の比による方法、または一様な軸の特性による方法を選んでください。
ねじり剛性について
回転剛性はねじり剛性とも呼ばれ、部品が角変形にどれだけ抵抗するかを表します。作用トルクと、それによって生じるねじれ角の比です。値が大きいと大きなトルクでも回転は小さく、値が小さいと接続部や軸が柔らかいことを示します。SI 単位はニュートンメートル毎ラジアンです。ラジアンは数学的には無次元なので、単にニュートンメートルと表記される場合もありますが、「毎ラジアン」を残すと物理的な意味が明確になります。
トルクと角度による方法では、測定値や仕様値を直接使います。作用トルクをラジアン単位のねじれ角で割ります。例えば、100 ニュートンメートルで 0.05 ラジアンねじれる部品の剛性は、2,000 ニュートンメートル毎ラジアンです。角度を度で測った場合は、入力前に度数へ円周率を掛け、180 で割ってラジアンに変換してください。ラジアンを前提とする式に度を入力すると、約 57.3 倍の誤差が生じます。
一様な等断面軸の線形弾性ねじりでは、剛性はせん断弾性係数に断面二次極モーメントを掛け、軸長で割った値です。せん断弾性係数は材料の硬さ、断面二次極モーメントは断面のねじりへの抵抗を表し、長さは軸に沿って変形が蓄積する効果を表します。中実円形軸の断面二次極モーメントは、円周率と直径の四乗の積を 32 で割ります。中空円形軸では、外径の四乗と内径の四乗の差に円周率を掛け、32 で割ります。
直径の四乗に依存するため、断面寸法の影響は非常に大きくなります。材料と長さが同じなら、中実軸の直径を二倍にすると断面二次極モーメントと剛性は十六倍になります。長さを二倍にすると剛性は半分になり、せん断弾性係数が二倍の材料を選ぶと剛性も二倍になります。これらの関係は、伝動軸、カップリング、トーションバー、締結部品、操舵系、試験治具、精密位置決め装置の設計に役立ちます。
式は小さな角変形、線形弾性材料、一様な形状、純ねじり、適切な境界条件を仮定しています。キー溝、スプライン、段差、亀裂、継手、応力集中、非線形ブッシュ、複合材の積層によって、実際の系の剛性は変わることがあります。直列接続ではコンプライアンスを足し、並列のトルク経路では剛性を足します。組立品全体がある場合は実測トルクと角度を使い、一様な部材の予備解析には軸の特性による方法を使ってください。詳細設計では剛性だけでなく、せん断応力、疲労、安定性、許容ねじれ角、安全率も確認する必要があります。
ねじり剛性の計算例
| 入力値 | 剛性 | 解説 |
|---|---|---|
| トルク 100 N·m、ねじれ角 0.05 rad | 2,000 N·m/rad | 実測したトルクと角度の比を直接使います。 |
| トルク 24 N·m、ねじれ角 0.2 rad | 120 N·m/rad | より柔らかい回転要素です。 |
| G 79 GPa、J 0.000001 m⁴、長さ 2 m | 39,500 N·m/rad | 材料と断面の特性から評価した一様な軸です。 |
ねじり剛性の計算方法
- 実測値には「トルクと角度」、一様な部材には「軸の特性」を選びます。
- トルクとラジアン単位のねじれ角、またはせん断弾性係数、断面二次極モーメント、軸長を入力します。
- 各値は表示された SI 単位で入力し、度は事前にラジアンへ変換します。
- 「ねじり剛性を計算」を選び、ニュートンメートル毎ラジアンの結果を確認します。
ねじり剛性のよくある質問
ねじり剛性とトルクは同じですか?
いいえ。トルクは作用する回転荷重で、剛性はその荷重と角変形の比です。同じトルクでも、系の剛性が違えばねじれ角は変わります。
度をラジアンに変換するには?
度数に円周率を掛け、180 で割ります。一度は約 0.0174533 ラジアンです。
断面二次極モーメントとは何ですか?
断面のねじりへの抵抗を表す幾何学的な特性です。回転運動で使う質量慣性モーメントとは異なります。
軸径が剛性に大きく影響するのはなぜですか?
円形軸の断面二次極モーメントは直径の四乗に依存します。そのため、直径を少し増やすだけでもねじり剛性が大きく増加します。
軸の公式が不正確になるのはどんな場合ですか?
不均一な形状、非線形材料、継手、応力集中、大変形では不正確になる場合があります。複雑な組立品には試験や有限要素解析が必要になることがあります。