ばか穴径計算ツール

小さめ・標準・大きめのすきまから、メートル系締結部品に適した通し穴径を求めます。

すきま穴の直径計算
締結部品の呼び径を入力し、組み立て時のすきまを選択してください。

すきま穴について

すきま穴、いわゆるばか穴は、ボルト、ねじ、ピン、リベットの軸部を、ねじ山が部材とかみ合わずに通せる穴です。製造公差、穴あけ精度、塗膜、位置合わせ、組立条件を考慮し、締結部品の直径より十分に大きくする必要があります。この計算ツールはメートル系の呼び径に選択した直径すきまを加算します。近い標準ドリル径へ自動置換せず、計算根拠が分かる現場向けの目安を示します。 小さめのすきまでは 0.10 ミリメートルを加算し、位置合わせが管理され、位置精度が重要な場合に適します。標準では 0.20 ミリメートルを加算し、一般加工や日常的な組み立てにバランスのよい選択です。大きめでは 0.50 ミリメートルを加算し、位置精度が低い部品、現場組み立て、塗膜によってすきまが減る場合の取り付けを容易にします。結果はこれらの加算量による理論上の最小目標径です。同じ径が入手できない場合は、次に適切な利用可能ドリル径を選びます。 実際の工業規格ではサイズに応じたすきま表を使うため、固定加算値一つで適用図面や規程、規格を置き換えることはできません。ISO 273や社内設計基準では、呼びねじ径ごとに異なる精級、中級、粗級の穴径を定めていることがあります。航空宇宙、鉄骨構造、精密機械、安全上重要な製品には、公差、表面仕上げ、縁端距離、検査の要件が加わる場合もあります。承認図面がある場合は必ずその仕様に従ってください。 入力前にねじのない軸部を測るか、ねじの呼びを確認します。すきま穴とタップ下穴を混同しないでください。タップ下穴は内ねじを作れるよう小さくし、すきま穴は締結部品が自由に通れるようにします。同様に、圧入穴やリーマ仕上げの位置決めピン穴は、しまりばめや中間ばめの公差に従うため、このツールで寸法を決めないでください。 穴あけ加工では穴が広がったり変形したりします。工具の振れ、刃先の摩耗、薄い材料、バリ、熱の影響で仕上がり径は変わります。はめあいが重要なら端材で試し穴を開け、両面のバリを除去し、適切なゲージで確認してください。重ねた部品では直径だけでなく位置誤差の累積も考慮します。確実に組み立てられる範囲で最小のすきまを選ぶと、頭部や座金下の支持面積を保ち、不要な動きを抑えられます。

すきま穴の計算例

締結部品とすきま計算された穴径用途
8 mm の締結部品、標準のすきま8.20 mm の穴一般的な作業場での組み立てに適した、バランスのよいすきまです。
12 mm の締結部品、大きめのすきま12.50 mm の穴現場での位置合わせを容易にし、塗膜の厚さにも余裕を持たせます。
6 mm の締結部品、小さめのすきま6.10 mm の穴位置合わせが管理され、余分な動きを避けたい場合に適します。

すきま穴の計算方法

  1. 部品を通す締結部品のメートル系呼び径を確認します。
  2. 位置合わせと組立条件に応じて、小さめ・標準・大きめのすきまを選びます。
  3. 表示される直径すきまを加算して目標径を求めます。
  4. 利用可能なドリルを選び、仕上がった穴を適用図面や規格と照合します。

すきま穴のよくある質問

すきま穴とは何ですか?

締結部品の軸径より大きく、ねじを形成せずに部品を通せる穴です。締め付けはナットや別の部材にあるねじ部が担います。

タップ下穴との違いは何ですか?

タップ下穴は内ねじを切れるよう、ねじ外径より意図的に小さくします。すきま穴はより大きく、ねじ山とかみ合わせるものではありません。

どのすきまを選べばよいですか?

精確な位置合わせが管理された加工には小さめ、一般的な組み立てには標準を選びます。現場での合わせやすさ、塗膜厚、位置のばらつきが重要なら大きめが適します。

最も近いドリル径に丸めるべきですか?

必要なすきまを減らさない標準ドリルを選びます。通常は切り上げです。できた穴が縁端距離や座金の要件も満たすことを確認してください。

ISOのすきま穴表の代わりになりますか?

いいえ。簡単な固定加算値による初期計画用です。規格適合や安全上重要なはめあいが必要な場合は、ISO 273、承認図面、該当する工業規格を使ってください。