伸び計算ツール
力、断面積、長さ、ヤング率から引張による伸び、工学ひずみ、応力を計算します。
材料の変形を計算
軸方向の引張力を受ける一様な部材に、線形弾性のフックの法則を適用します。
引張による伸びについて
伸びとは、軸方向の引張力によって材料の長さが増加する量です。技術者はこの値を使い、ケーブル、棒、ボルト、構造部材が使用時の荷重で許容範囲内に伸びるかを予測します。断面が一様な直線部材が線形弾性範囲にある場合、伸びは力と元の長さの積を、断面積とヤング率の積で割って求めます。この計算ツールはSI単位でこの関係を計算し、応力、ひずみ、変形後の長さも表示します。
引張応力は、元の断面積に分布する作用力を表します。SI単位はパスカルで、1平方メートル当たり1ニュートンに相当します。工学ひずみは伸びを元の長さで割った値で、物理的な単位はありません。線形弾性領域では、フックの法則により応力はヤング率とひずみの積になります。したがってヤング率は材料の剛性の指標です。鋼は約200ギガパスカル、アルミニウムは約69から70ギガパスカルで、柔軟な高分子材料では何桁も小さくなることがあります。
計算では、中心軸上の荷重、一定の断面積、均質な材料、小さな変形、部材の長さを別途変化させない温度を仮定します。降伏、くびれ、応力集中、クリープ、疲労、接合部の滑り、幾何学的非線形性は考慮しません。計算した応力が材料の比例限度や降伏強さを超える場合、単純な弾性計算の結果を永久変形とみなしてはいけません。設計では関連する安全率や規格の要件も適用してください。
断面積とヤング率は分母に入るため、正確な入力が重要です。円形のワイヤーでは、直径そのものではなく直径から求めた断面積を使います。入力前に平方ミリメートルを平方メートルへ換算してください。1平方ミリメートルは10^-6平方メートルです。ねじ、穴、腐食、より線構造によって断面が減る場合は、有効な荷重負担面積を使います。変形後の長さは、元の長さと弾性伸びの和です。これらの結果は、タイロッド、吊りケーブル、実験用引張試験片、機械要素、授業のフックの法則の演習を手早く確認するのに役立ちます。
伸びの計算例
以下の値は線形弾性の軸方向変形式を使っています。
| 荷重と部材 | 伸び | 解釈 |
|---|---|---|
| 5,000 N; 0.000314 m²; 10 m; 200 GPa | 0.000796 m | 荷重を受ける鋼製ケーブル |
| 2,000 N; 0.0001 m²; 2 m; 70 GPa | 0.000571 m | 引張を受けるアルミニウム棒 |
| 500 N; 0.000025 m²; 5 m; 110 GPa | 0.000909 m | 銅線の伸び |
| 10 N; 0.000001 m²; 0.1 m; 1 MPa | 1 m | 数学上の結果は微小ひずみの仮定の範囲外 |
伸びの計算方法
- 軸方向の引張力をニュートンで入力します。
- 部材の荷重を支える断面積を平方メートルで入力します。
- 元の長さをメートル、ヤング率をパスカルで入力します。
- 「伸びを計算」を選び、得られた応力を材料の弾性限度と比較します。
伸び計算のよくある質問
弾性伸びの式は何ですか?
一様な部材が軸方向荷重を受ける場合、伸びは力と長さの積を断面積とヤング率の積で割った値です。この式は工学応力、工学ひずみ、線形のフックの法則から導かれます。
伸びとひずみは同じですか?
いいえ。伸びは長さの絶対的な変化量で、ここではメートルで表します。ひずみは伸びを元の長さで割った無次元の比です。
永久的な伸びを予測できますか?
材料が線形弾性の挙動を示す間に限り、回復可能な変形を予測します。塑性変形には材料固有の応力–ひずみ曲線や別の構成モデルが必要です。
丸棒にはどの面積を入力しますか?
棒の直径から計算した円形断面積を使ってください。面積欄に直径を入力せず、荷重を支える細い部分やねじ部の断面も考慮します。
長い部材ほど大きく伸びるのはなぜですか?
一様な応力の下では各微小区間にほぼ同じひずみが生じます。長い部材にはその区間が多いため、それぞれの伸びを足すと全体の伸びが大きくなります。