反転昇降圧コンバータ計算機

入力と逆極性の電圧を出力する DC-DC 電源の理想デューティ比と電流を推定します。

反転コンバータの動作点
出力電圧の大きさは正の値で入力してください。回路の出力極性は負です。

反転昇降圧コンバータについて

反転昇降圧コンバータは、入力と逆極性の出力電圧を生成するスイッチング方式の DC-DC トポロジーです。スイッチがオンの間は入力電源からインダクタにエネルギーを蓄え、ダイオードが出力を切り離します。オフの間はインダクタの端子電圧が反転し、ダイオードを介して出力コンデンサと負荷にエネルギーを送ります。各スイッチング周期のオン時間の割合を変えることで、入力電圧より小さい大きさにも、大きい大きさにも出力を設定できます。 連続導通モードの理想コンバータでは、出力電圧の大きさを入力電圧で割った値は、デューティ比を一からデューティ比を引いた値で割った値に等しくなります。整理すると、デューティ比 = 出力電圧の大きさ ÷ 入出力電圧の大きさの和です。したがって、入力 12 V、出力の大きさ 5 V には約 29.41 パーセントの理想デューティ比が必要です。半導体の電圧降下、巻線抵抗、スイッチング損失、制御回路の消費は理想変換式に含まれないため、実際の制御では多少異なる比率が必要になる場合があります。 出力電流は出力電力を出力電圧の大きさで割った値です。平均入力電流は効率を考慮した電力収支から、出力電力を入力電圧と小数表記の効率の積で割って推定します。この計算機の平均インダクタ電流は、出力電流がインダクタ電流と一からデューティ比を引いた値の積に等しいという連続導通の関係から求めます。この平均値にはリップル電流が重なるため、インダクタを選定する前に、インダクタンス、スイッチング周波数、印加電圧、動作区間からリップルを計算する必要があります。 効率は表示される理想デューティ比を変えませんが、入力電流と熱設計には大きく影響します。損失電力はスイッチ、ダイオードまたは同期整流器、インダクタ、コンデンサの等価抵抗、制御回路で熱になります。ピーク値や実効値は平均値より大きいため、電流定格には計算した平均値以上の余裕が必要です。起動、電流制限、不連続導通、最小オン時間、過渡応答も、その動作点が実現可能かどうかを左右します。 この計算機はトポロジーの初期検討に使い、最終部品選定には使わないでください。選んだコントローラが反転構成と必要なデューティ比範囲に対応し、すべてのピンの絶対最大電圧を満たすことを確認します。インダクタ値とリップル、出力コンデンサのリップル電流、スイッチのストレス、ダイオード逆電圧、補償、熱制限はデータシートから求めてください。出力ノードは入力グランドより低い電位にあり、プローブ、コネクタ、帰還回路、後段回路に影響します。接地型オシロスコープのグランドクリップを、負出力を短絡させるように接続しないでください。

反転コンバータの例

設計目標計算した動作点解説
12 V から -5 V、10 W、効率 90%デューティ比 29.4118%、入力 0.9259 A出力電流は 2 A、平均インダクタ電流は 2.8333 A です。
5 V から -12 V、6 W、効率 80%デューティ比 70.5882%、入力 1.5 A昇圧に相当する動作点では、比較的高いデューティ比を使います。
24 V から -24 V、24 W、効率 92%デューティ比 50%、入力 1.087 A入出力電圧の大きさが等しい場合、理想デューティ比は 50 パーセントです。

コンバータの動作を推定する方法

  1. 正の入力電源電圧を入力します。
  2. 必要な負の出力電圧を、正の大きさとして入力します。
  3. 必要な出力電力と想定効率を入力します。
  4. 「コンバータを計算」を選び、デューティ比と平均電流を推定します。

反転昇降圧のよくある質問

なぜ出力電圧を正の大きさで入力するのですか?

負の出力極性はトポロジー自体で決まります。大きさを使うことで、デューティ比と電流の計算を分かりやすく正の値で扱えます。

インダクタの値も決められますか?

いいえ。インダクタンスはスイッチング周波数と許容リップルにも依存します。表示された平均電流を、詳細な部品設計の入力の一つとして使ってください。

効率が理想デューティ比に影響しないのはなぜですか?

デューティ比の関係は理想インダクタの電圧時間積の平衡から導かれます。損失は必要入力電力や実際の制御余裕に影響しますが、この一次近似の比率は変えません。

連続導通モードとは何ですか?

一つのスイッチング周期内でインダクタ電流が一度もゼロにならない動作です。ここで使う式はこのモードを前提としています。

平均電流だけでスイッチ定格を決められますか?

いいえ。スイッチとインダクタはピーク電流と実効電流に耐え、過渡的な余裕も必要です。詳細設計ではリップル、飽和、温度、故障条件を含めて検討してください。