エンジン排気量計算ツール
ボア径、ストローク長、気筒数から総排気量と各気筒の容積を計算します。
エンジン排気量を計算
ボアとストロークをミリメートルで、気筒数を整数で入力してください。
エンジン排気量について
エンジン排気量は、すべてのピストンが上死点から下死点まで移動するときに掃引する容積の合計です。通常は立方センチメートル、リットル、立方インチで表され、エンジンの規模を示す基本的な指標です。この計算ツールでは各気筒を円柱として扱い、1気筒の容積を円周率の4分の1とボア径の2乗、ストローク長の積で求めます。その値に気筒数を掛けると総排気量になります。
ボアはシリンダー内径、ストロークはピストンが両端の位置の間を移動する距離です。式ではボアを2乗するため、ボアの小さな変化は、ストロークを同じ数値だけ変えた場合より排気量に大きな相対的影響を与えます。オーバースクエア型はボアがストロークより大きく、大径バルブや高回転化に適することが多い設計です。アンダースクエア型はストロークがボアより長く、コンパクトな燃焼室や強い低速トルクと結びつけられますが、実際の性能は設計全体によって決まります。
このツールではボアとストロークをミリメートルで入力します。最初の幾何計算結果は立方ミリメートルで、1,000で割ると立方センチメートルになります。1リットルは1,000立方センチメートル、1立方インチは16.387064立方センチメートルです。公表される排気量は通常丸められるため、販売上は2.0リットルのエンジンでも計算値が1,998 ccとなる場合があります。製造公差、シリンダーの摩耗、コーティング、測定方法によってもわずかな差が生じます。
排気量だけで馬力、トルク、効率、排出ガス、燃費は決まりません。圧縮比、吸気流量、過給圧、バルブタイミング、燃焼、摩擦、運転回転数も重要です。また、行程容積には上死点でピストン上方に残る隙間容積は含まれません。この容積は圧縮比の計算に使われ、公称排気量には入りません。ボアアップしたブロックの評価には仕上がり後のボア径を、クランクシャフト変更の検討には実際のストロークを使ってください。自動車やバイクのエンジン比較、オーバーホールの計画、仕様表の確認、気筒形状と排気量の関係の学習に適しています。
エンジン排気量の計算例
一般的な構成と、おおよその販売上の排気量を示します。
| ボア、ストローク、気筒数 | 排気量 | 構成 |
|---|---|---|
| 86.0 mm × 86.0 mm × 4 | 1,998 cc | 一般的な公称2.0リットル直列4気筒 |
| 67.0 mm × 42.5 mm × 4 | 599.5 cc | オーバースクエア型の600 ccスポーツバイク |
| 101.6 mm × 88.4 mm × 8 | 5,735 cc | 伝統的なスモールブロックV8の規模 |
| 76.0 mm × 55.0 mm × 1 | 249.5 cc | 機器用の単気筒エンジン |
エンジン排気量の計算方法
- 仕上がり後のシリンダーボア径をミリメートルで測定するか、仕様から調べます。
- クランクシャフトによるストローク長をミリメートルで入力します。
- エンジンの気筒数を正の整数で入力します。
- 「排気量を計算」を選び、立方センチメートル、リットル、立方インチ、1気筒あたりの容積を確認します。
エンジン排気量のよくある質問
排気量とエンジンサイズは同じですか?
エンジンサイズは通常、特にリットルや立方センチメートルで示す場合、総行程容積を意味します。外形寸法や搭載時の占有寸法は別の指標です。
排気量には燃焼室も含まれますか?
いいえ。排気量には各ピストンが掃引する容積だけが含まれます。上死点でピストン上方に残る隙間容積は、気筒の全容積や圧縮比を計算するときに加えます。
計算値が広告の排気量と違うのはなぜですか?
メーカーは車名や販売表示のために排気量を丸めることがよくあります。正確なボアとストローク、公差、単位換算により、近いものの異なる数値になる場合があります。
ボアアップで排気量はどう変わりますか?
ボアアップはシリンダー径を大きくし、容積の式ではその直径を2乗します。加工後の最終ボア径を入力すると、組み直したエンジンの新しい排気量を計算できます。
排気量が大きいほど必ず高出力ですか?
排気量が大きいと1サイクルで扱える空気量は増えますが、高出力が保証されるわけではありません。吸気流量、過給、燃焼効率、回転数、制御など多くの設計要素が出力を決めます。