K係数計算
構造の有効長とオイラー座屈耐力を計算するか、熱伝導率と厚さからR値とU値を求めます。
構造・熱のK係数計算
モードを選び、単位の整合したメートル法の値を入力して、結果を左右する中間値を確認します。
K係数の計算について
K係数は工学分野によって意味が異なるため、この計算ツールでは構造の有効長計算と熱伝導計算を分けています。構造モードのKは、柱端の拘束が有効座屈長に及ぼす影響を表します。有効長は、柱の無補剛長にKを掛けた値です。理想的な両端固定は0.5、固定-ピンは0.7、両端ピンは1.0、固定-自由の片持ち柱は2.0を用います。実際の接合部が完全に理想的な拘束となることは少ないため、これらは概念的な確認に用い、最終値として自動的に採用しないでください。
構造モードはオイラーの弾性座屈式を使用します。限界荷重は円周率の二乗、弾性係数、最小断面二次モーメントの積を、有効長の二乗で割った値です。長方形の断面二次モーメントは幅とせいの三乗の積を十二で割り、円形は円周率と直径の四乗の積を六十四で割ります。代表的な弾性係数として、鋼に200,000 N/mm²、コンクリートに30,000 N/mm²、木材に11,000 N/mm²を使用します。限界荷重をキロニュートンで表示し、入力荷重が理想耐力に占める割合を示します。
有効長が二乗、断面のせいが三乗、直径が四乗で効くため、オイラー座屈は長さ、拘束、向きに非常に敏感です。式は、中心軸圧縮を受ける真っすぐで細長い完全弾性部材を対象とします。降伏、ひび割れ、材料のばらつき、初期たわみ、残留応力、接合部の柔性、偏心、局部座屈、補剛の不完全性、設計基準の耐力係数は考慮しません。長方形断面では、入力した向きが検討する座屈軸に対応するか確認し、弱軸についても計算してください。
熱モードの小文字kは柱の拘束係数ではなく、W/m·Kで表す熱伝導率です。熱抵抗はメートル単位の厚さを熱伝導率で割った値です。単一の均質層では、U値はその熱抵抗の逆数です。例えば厚さ200 mm、熱伝導率0.5 W/m·Kの材料は、熱抵抗0.4 m²·K/W、U値2.5 W/m²·Kとなります。建物の構成全体では、表面熱伝達抵抗、骨組み、仕上げ、空気層、熱橋も含めます。
結果は、式の理解、代替案の比較、予備検討時の単位ミス発見に適しています。構造設計は有資格の技術者の下で、適用される材料基準と荷重基準に従う必要があります。熱設計には認証された熱伝導率データを使用し、並列・直列のすべての熱流経路を考慮してください。構造のKと熱のkは同じ文字でも異なる物理量であり、単位も異なるため混同しないでください。
K係数の計算例
構造の拘束条件と熱伝導の計算例を表に示します。
| 入力 | 結果 | 意味 |
|---|---|---|
| 3,000 mmの両端固定柱 | 有効長1,500 mm | 理想的な端部条件の係数は0.5です。 |
| 3,000 mmの両端ピン柱 | 有効長3,000 mm | 理想的な端部条件の係数は1.0です。 |
| 200 mmの層、k 0.5 W/m·K | R 0.4、U 2.5 | 熱モードでは厚さをメートルに換算してから除算します。 |
K係数計算の使い方
- 構造柱または熱伝導材料のモードを選びます。
- 柱の場合は、長さ、理想化した端部条件、材料、断面寸法、軸荷重を入力します。
- 材料層の場合は、熱伝導率と厚さを入力します。
- 「K係数の結果を計算」を選び、選択した式の仮定の範囲内で結果を解釈します。
K係数計算のよくある質問
構造のK係数とは何ですか?
柱の無補剛長を理想化した有効座屈長に変換する倍率です。回転と並進の拘束が強いほど、一般にK値は小さくなります。
オイラー座屈荷重は柱の許容荷重ですか?
いいえ。細長く完全な部材の理想的な弾性座屈値です。設計基準では強度制限、不完全性、耐力係数、相互作用の検討が加わります。
長方形の計算はどの軸を用いますか?
入力したせいを三乗し、幅を掛けます。両方の主方向を確認し、関係する弱い座屈軸に基づいて設計してください。
熱のkは何を表しますか?
材料の熱の通りやすさを示す熱伝導率です。同じ厚さなら、熱伝導率が低いほど熱抵抗が大きくなります。
構造のKと熱のkが同じツールにあるのはなぜですか?
どちらも建設分野でよく使われ、文脈によって同じ文字が異なる意味を持つ計算です。モード選択で式と単位を分け、結果の混同を防ぎます。