ベルト長さ計算機

二つのプーリを使う平行掛けベルトの長さと巻付角を計算します。

二プーリ式ベルト計算機
すべての寸法をミリメートルで入力し、平行掛けベルト伝動の寸法を求めます。

ベルト長さについて

ベルト長さ計算機は、平行掛けで二つのプーリを結ぶために必要なピッチ長さを推定します。ベルト伝動は機械、ファン、コンベヤ、ポンプ、作業場設備、自動車補機などで軸間の回転を伝えます。短すぎるベルトは取り付けられなかったり軸受を過負荷にしたりし、長すぎるベルトはテンショナの限界まで調整しても滑る場合があるため、適切な長さの選定が重要です。ピッチ径が分かる場合、この計算機では外径ではなくピッチ径を使います。 二つのプーリの平行掛けでは、近似長さは軸間距離の二倍に、円周率の半分とプーリ直径の和の積、および直径差の二乗を軸間距離の四倍で割った補正項を加えたものです。補正項は一方のプーリが大きいことで生じる接線経路の違いを考慮します。軸間距離がプーリ半径差に比べて十分大きければ、一般的な伝動装置の選定に有用な近似です。 巻付角は、プーリ円周のどの範囲がベルトと接触するかを表します。プーリの径が異なると小プーリの接触範囲が減り、大プーリでは増えます。接触が少ないとトルク伝達に使える摩擦が減るため、小プーリの巻付角が制約となることがよくあります。計算した巻付角がベルトメーカーの定格に対して不足する場合は、軸間距離を広げる、アイドラを追加する、配置を変えるなどの対策があります。 軸中心間の距離を測り、すべての寸法の単位を統一してください。入力がミリメートルなので結果もミリメートルですが、式自体は統一された任意の長さ単位で使えます。計算値をメーカーのピッチ長さ系列と比較し、張り調整の移動量、取付すきま、ベルト断面、最小プーリ径、使用係数を確認してください。タイミングベルトでは歯ピッチと歯数、Vベルトでは正しいピッチ径の確認も必要です。したがって結果はカタログ品選定の実用的な出発点であり、メーカーの設計資料に代わるものではありません。

ベルト長さの計算例

プーリのピッチ径を使った一般的な平行掛けの計算です。

入力計算長さ用途
C 500 mm, D 200 mm, d 100 mm1,476.24 mm作業場のファン駆動
C 300 mm, D 120 mm, d 80 mm915.49 mm小型コンベヤ駆動
C 800 mm, D 300 mm, d 150 mm2,313.89 mmポンプ駆動の配置

ベルト長さの計算方法

  1. 二つのプーリ軸の中心間距離を測ります。
  2. 大プーリのピッチ径を入力します。
  3. 同じ単位で小プーリのピッチ径を入力します。
  4. 「ベルト長さを計算」を選び、結果を入手可能なカタログ寸法と比較します。

ベルト長さのよくある質問

プーリの外径とピッチ径のどちらを使いますか?

ベルトまたはプーリのメーカーが示している場合はピッチ径を使ってください。ベルトの抗張体は外縁より内側を通るため、外径を使うと結果が異なる場合があります。

交差掛けベルトにも使えますか?

いいえ。これは両プーリが同じ方向に回る平行掛け用です。交差掛けでは接線の幾何が異なるため、別の長さの式が必要です。

小プーリの巻付角が重要なのはなぜですか?

小プーリは通常ベルトとの接触が少なく、滑りやすいためです。巻付角は伝動装置が伝えられるトルクの判断に役立ちます。

ミリメートルの代わりにインチを使えますか?

すべての入力をインチにすれば式は使えます。ただし表示単位はミリメートルなので、数値を換算するか、混同を避けるためミリメートルで入力してください。

計算長さはカタログのベルトと完全に一致しますか?

カタログ品は決まった標準長さで販売されるため、完全一致は保証されません。十分な調整幅やテンショナ移動量があることを確認してから、近いピッチ長さを選んでください。