再懸濁計算機
既知のナノモル量を目標マイクロモル濃度に再懸濁するために必要な溶媒体積を計算します。
オリゴと化合物の再懸濁
乾燥試料の量をナノモル、希望する原液濃度をマイクロモル毎リットルで入力してください。
再懸濁計算について
再懸濁では、量がわかっている乾燥試料に適切な溶媒を加え、液体のストック溶液を調製します。分子生物学や化学の実験室では、合成オリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、ペプチド、小分子化合物が乾燥ペレットや膜として届き、量がナノモルで表示されていることがよくあります。必要な濃度から溶媒体積を決めると、その後の分注や希釈が容易になります。
この計算機は、濃度=物質量÷体積の関係を使います。量をナノモル、目標濃度をマイクロモル毎リットルで入力すると、実験室で便利な換算式は、体積(マイクロリットル)=量(ナノモル)× 1,000 ÷ 濃度(マイクロモル毎リットル)となります。係数1,000は単位の接頭辞を合わせるためのものです。例えば25 nmolを100 µMに調製するには250 µLの溶媒が必要です。結果は最終溶液体積を表し、乾燥試料の体積寄与が無視できる場合は、通常、添加する溶媒体積で近似します。
目標濃度は後工程に合わせて選びます。DNAプライマーでは100 µMの原液が一般的で、十倍希釈するだけで10 µMの作業用溶液になります。ただし、適切な濃度はアッセイ設計、安定性、溶解性、実験手順によって異なります。計算体積が非常に小さいと正確な分注が難しくなります。その場合は、ピペットの信頼できる範囲を下回る体積を使わず、低濃度で調製するか段階的に希釈してください。
溶媒の選択は計算と同じくらい重要です。オリゴヌクレオチドにはヌクレアーゼフリー水や適切な緩衝液が推奨される一方、他の化合物には特定の水系緩衝液や有機溶媒が必要な場合があります。pH、混合、温度、遮光、保存、凍結融解など、供給元の取り扱い指示に従ってください。調製前に、選んだ目標濃度で試料が溶解することを確認します。
溶媒を加えたら試料に適した方法で混合し、完全に溶けるまで十分な時間を置きます。短時間の遠心でチューブ壁の液を集められます。原液には試料名、濃度、溶媒、調製日、保存条件を記載してください。この計算は、供給元のナノモル量が正しく、全量が溶解することを前提とします。重要な定量実験では、純度、水分、塩形、回収率、実験法で推奨される濃度確認も考慮してください。
再懸濁の例
ナノモル量と目標マイクロモル濃度をマイクロリットルに直接換算した例です。
| 乾燥試料量と目標濃度 | 添加する溶媒 | 計算 |
|---|---|---|
| 25 nmolを100 µMに調製 | 250 µL | 25に1,000を掛けて100で割ります。 |
| 7.5 nmolを50 µMに調製 | 150 µL | 目標濃度が低いほど必要な溶媒体積は大きくなります。 |
| 40 nmolを200 µMに調製 | 200 µL | 濃度を高くすると最終的な原液体積を小さくできます。 |
再懸濁体積の計算方法
- 供給元のラベルや証明書で乾燥試料のナノモル量を確認します。
- 後工程の手順に合った目標原液濃度をマイクロモル毎リットルで決めます。
- 表示された単位で、両方に正の値を入力します。
- 「再懸濁体積を計算」を選び、マイクロリットル単位の溶媒体積を確認します。
- 調製前に溶媒の適合性と実際の分注精度を確認します。
再懸濁計算機のよくある質問
式に1,000の係数があるのはなぜですか?
ナノモル量とマイクロモル濃度からマイクロリットルの体積に換算するためです。モル、ナノモル、リットル、マイクロリットルの単位関係から直接導かれます。
どの溶媒を使えばよいですか?
試料の供給元や実験手順で推奨される溶媒を使ってください。溶解性、安定性、pH、ヌクレアーゼ対策、後工程との適合性が選択に影響します。
100 µMが常に最適な原液濃度ですか?
いいえ。100 µMはオリゴヌクレオチド原液で一般的ですが、溶解性と安定性があり、必要な作業用希釈に適した濃度を選んでください。
計算体積が小さすぎて分注できない場合は?
目標濃度を下げて溶媒体積を増やすか、適切な段階調製を行ってください。ピペットが規定範囲より小さい体積でも正確だとは考えないでください。
乾燥試料によって最終体積は変わりますか?
この計算は試料の体積寄与を無視しており、少量の乾燥試料では通常妥当です。厳密に調製する場合は、同じ体積の溶媒を加えるのではなく、所定の最終体積に定容してください。