ギブズの相律計算機

独立成分数、平衡相数、固定した示強変数から熱力学的自由度を計算します。

ギブズの相律の計算
完全な相律または縮約相律で系の自由度を求めます。

ギブズの相律について

ギブズの相律は、平衡状態の相数を変えずに独立に変えられる示強変数の数を表します。反応のない系での標準形は F = C − P + 2 です。F は自由度、C は独立成分数、P は相数で、最後の二は温度と圧力を表します。この簡潔な法則は、化学、材料科学、地質学、化学工学で相図を解釈する基礎となります。 相とは、示強性質と組成が一様な、物理的に均一な領域です。液体の水、氷、水蒸気は同じ化学成分から成りますが、三つの異なる相です。成分とは、すべての相の組成を表すために必要な最小数の独立した化学的構成要素です。特に反応や組成の制約が化学種を結び付ける場合、成分数は化学種の数と一致するとは限りません。 純水が一相だけなら C = 1、P = 1 なので F = 2 です。単相を保ちながら温度と圧力をともに変えられます。液体と蒸気の共存曲線上では P = 2、F = 1 となり、温度を選ぶと平衡圧力が決まります。三重点では三相が共存し、F = 0 です。温度も圧力も、独立に変えると相が失われるため、三重点は不変です。 実用的な相図の多くは示強変数を一つ固定します。凝縮系の相図は通常、一定圧力で描かれ、相律は F = C − P + 1 に縮約されます。温度と圧力の両方を固定すると、自由度が二つ減ります。この計算機では、完全な相律から選択した固定示強変数の数を引いて扱います。負の結果は、入力した相数が指定の仮定の下では自由に共存できないことを示します。 この単純な式は平衡を仮定し、電気、磁気、重力、表面効果などの追加の影響を考慮しません。反応系では独立反応に応じて成分数を調整する必要があり、準安定相は通常の平衡相ではありません。相律が予測するのは次元であり、実際の平衡温度、圧力、組成ではありません。相図の位相的構造の確認、不変状態や一変状態の分類、平衡状態を完全に定めるために必要な情報量の検討に使えます。

ギブズの相律の例

代表的な相平衡の例で自由度を示します。

結果意味
純物質、一相、固定変数なしF = 2温度と圧力を独立に変えられます。
純物質、二相、固定変数なしF = 1共存曲線は一変です。
純物質、三相、固定変数なしF = 0三重点は不変です。
二成分、一相、圧力固定F = 2温度と一つの独立した組成変数が残ります。

ギブズの相律計算機の使い方

  1. すべての相を記述するために必要な最小の独立化学成分数を数えます。
  2. 平衡で共存する均一な相を数えます。
  3. 温度と圧力のどちらも固定しないか、一方または両方を外部から固定するかを選びます。
  4. 「自由度を計算」を選び、自由度による分類を確認します。

ギブズの相律のよくある質問

自由度とは何ですか?

平衡相の数を保ちながら独立に変えられる示強変数です。代表例は温度、圧力、独立した組成座標です。

何を一つの相と数えますか?

相は物理的・化学的性質が一様な領域です。混ざり合わない二つの液体は、どちらも液体であっても二相と数えます。

何を成分と数えますか?

成分は全相の組成を表すのに必要な最小数の独立した構成要素です。化学反応や制約により、化学種の数より少なくなることがあります。

圧力を固定すると F が一減るのはなぜですか?

圧力は完全な相律に含まれる二つの一般的な示強変数の一つです。外部から一定に保つと、本来独立に選べる変数が一つなくなります。

負の結果は何を意味しますか?

指定した相数と制約が、一般には平衡状態で同時に成立しないことを示します。入力値や簡略化の仮定を見直してください。