トルクから馬力への計算機
エンジントルクと RPM から、ポンドフィートまたはニュートンメートルを使って機械馬力とキロワットを計算します。
トルクから出力を計算
トルクと回転数を入力し、機械出力を推定します。
トルクと馬力について
トルクと馬力は、回転機械の関連しつつ異なる性質を表します。トルクは軸、クランクシャフト、車輪に作用する回転力のモーメントです。馬力は仕事をする速さなので、トルクと回転速度の両方に依存します。エンジンは低回転で大きなトルクを発生しても最大出力には達しないことがあり、同じトルクでも RPM が高いほど毎秒の仕事量は増えます。
トルクをポンドフィートで表す場合、トルクに毎分回転数を掛け、5,252 で割ると機械馬力になります。この定数は馬力の定義、回転円の円周、分から秒への換算をまとめたものです。トルクをポンドフィート、出力を馬力で描いたエンジングラフでは、約 5,252 RPM で二つの数値曲線が交わることも、この関係で説明できます。
ニュートンメートルを入力すると、まず一ニュートンメートルあたり 0.7375621493 ポンドフィートとして換算し、同じ馬力の式を適用します。馬力の結果に 0.745699872 を掛け、キロワットも表示します。これらは機械出力の換算で、トルクと回転数が分かるエンジン、モーター、動力計の測定値、回転設備の比較に適しています。
結果は入力測定値から導かれる理想的な軸出力です。変速機、軸受、ベルト、発電機などの部品には損失があるため、駆動輪や機械で実際に使える出力は小さくなる場合があります。エンジントルクも RPM によって変化するので、一回の計算は一つの動作点だけを表します。現実的な性能解析には、全域で一定トルクと仮定せず、回転数曲線上の複数の実測トルク値を使ってください。
馬力には異なる定義があります。この計算機は仏馬力ではなく、米国で一般的な機械馬力を表示します。キロワットなら国際単位系で比較でき、名称の曖昧さを避けられます。結果の品質は測定精度にも左右されます。推定仕様のトルクと不正確な計器の RPM から、実験室レベルの出力精度は得られません。設計や認証には校正済み動力計のデータを使ってください。
エンジンの公称値の確認、異なる単位系で販売されるモーターの比較、指定 RPM での出力推定、トルクと回転数の関係の学習に利用できます。ゼロ以上の値を入力し、トルク仕様に記載された単位を選んでください。馬力とキロワットを同時に表示するため、自動車、産業、農業、船舶用設備を比較しやすくなります。
トルクから馬力への換算例
動作点の例から、トルクと RPM が計算出力にどう影響するかを確認できます。
| 入力 | 結果 | 説明 |
|---|---|---|
| 5,000 RPM で 300 lb-ft | 285.61 hp | 300 に 5,000 を掛け、5,252 で割ります。 |
| 3,000 RPM で 400 N-m | 168.52 hp | 計算前にニュートンメートルをポンドフィートへ換算します。 |
| 5,252 RPM で 250 lb-ft | 250 hp | この回転数ではポンドフィートのトルクと馬力の数値が等しくなります。 |
| 2,000 RPM で 150 lb-ft | 57.12 hp | トルクが一定なら、回転数が低いほど出力は小さくなります。 |
トルクから馬力を計算する方法
- 動作点で測定したトルクを入力します。
- 元のトルク値に合わせてポンドフィートかニュートンメートルを選びます。
- 毎分回転数を入力します。
- 「馬力を計算」を選び、馬力とキロワットを確認します。
トルクと馬力のよくある質問
トルクから馬力への計算式は?
ポンドフィートの場合、トルクに RPM を掛けて 5,252 で割ります。その動作点の機械馬力が得られます。
なぜ RPM が必要ですか?
トルクだけでは回転力のモーメントしか分からず、仕事の速さは分かりません。RPM が出力の算出に必要な回転速度を与えます。
なぜ 5,252 RPM でトルクと馬力が交わるのですか?
約 5,252 RPM では換算係数によりポンドフィートのトルクと馬力の数値が等しくなります。この特定の単位でグラフを描いた場合に限ります。
ニュートンメートルはどう扱いますか?
ニュートンメートルに 0.7375621493 を掛けてポンドフィートに換算し、トルク、RPM、馬力の標準関係を適用します。
計算したエンジン出力は車輪出力と同じですか?
必ずしも同じではありません。車輪に届く前に駆動系で一部の出力が失われるため、シャシーダイナモで測る車輪馬力は通常クランクシャフト馬力より低くなります。